わくわく三津浜(完)

世界中の表現者のみなさんへ

愛媛県松山市に住んでいる、画家の海野貴彦(かいのたかひこ 在住4年)と申します。
今夏、愛媛県松山市の三津浜という瀬戸内海沿いの港町で、3年ぶり2回目のアートフェス「わくわく三津浜」を開催します(「わくわく」とは…最下段参照)。美術、工芸、アートといった既成概念にとらわれず、ジャンルを超えて表現者として集まりここで過ごし、ま ちの人々とも垣根なく交流して「わくわく」しようという催しです。
かつては松山きってのにぎわいを誇った「三津浜」ですが、いまはさびしさを隠せません。今回のアートフェスはまちの復興を目指したり、定住を視野に入れながら地域活性を目標に掲げた催し、というわけではありません。そういったテーマは日本の現状を加味したら非常に使いやすい言葉ですが、今の私にできるのは、自分の住んでいる大好きなまちや人々と、一緒にひと夏素晴らしい時間を過ごしませんか? とお誘いすること。それが本来あるべき「活性」の核心だからです。
各地の移住促進の姿勢を眺めると、「わがまちへ来て来て!」と声高に呼びかけはするものの、「来て」という言葉が曖昧に使われているようにも感じます。応じる人たちは当然希望を持って移住を試みるのですが、新しい場所でどう頑張るかはあくまで本人の問題です。自分の人生には自分で責任を持つしかありません。
そこで、全国から表現者が集まり、まちに滞在して作品をつくったり展示したり、思い思いの楽しみ方で「わくわく」する時間と空気をつくりだしたいと考えています。愛しの表現者のみなさん、いざ「三津浜」へおいでください。作品を展示する場所、パフォーマンスする場所はいくらでもあります(陶芸の窯も用意しました)。どうにかここへ辿り着いて、これでもかー! と皆さんの表現を見せつけてやってほしいと思います。
あわせて、会場スタッフなど、このイベントの運営をサポートしてくれる人も大募集しております。作品を直接つくらなくても、そういった「表現」のかたちもあるでしょう。なんでもいいから自分のできること、それを惜しみなく発揮するほうが人生先々面白いはずです。何かしら関わりたい、これならできる! どんな些細なことでも結構です。自分ができる範囲で、キラキラしたひと夏を一緒にすごしませんか。あなたの持っているスキルを少しだけ分けてください。出展、出演、企画、運営スタッフなど、いっしょに「わくわく」したい人たちを待っています。ふとしたことから出会いは始まります。どうしようかなと迷ったら、まずは私にご連絡いただければ幸いです。
みんなの表現でこのまちをキラキラさせて、みんなでわくわくしよう。そして、自分の表現で生きていこう! みんなが「三津浜」での想いを糧にして、自分のまちでも「わくわく」状態を伝播してもらえたら、と考えています。
「わくわく三津浜」で、一人でも多くの方とお目にかかれますように。

☆わくわく三津浜(第二回)開催概要☆

【タイトル】
「わくわく三津浜(完)」
【会期】
2016年6月30日(木)~8月31日(水)
12時~19時
毎週水曜日はお休み
(会場メンテナンスのため 最終日8月31日は開催)
【会場】
愛媛県松山市三津浜地区一帯(メイン)
松山市道後温泉一帯(講談社「モーニング」連載中『へうげもの』大茶会)
【会期中の催し予定】
5月現在:募集中
6月中旬より:滞在・展示場所にて制作スタート可能
6月30日(木):三津浜商店街入り口にてちょっとしたオープニング
7月16日(土):ボイスパフォーマー・中ムラサトコ ニューアルバム完成記念ライブ
8月19日(金):中ムラサトコ やりたい放題ライブ
8月20日(土)~28日(日):
『へうげもの』ウイーク:激陶者集団へうげ十作+αによる展示・販売
当該期間を前に随時展示・販売を行う予定
8月27日(土):『へうげもの』大茶会@道後ラウンド
8月28日(日):『へうげもの』大茶会@三津浜ラウンド
8月31日(水):大クロージング

【テーマ】
「わくわく三津浜」は狭義の「アートフェス」を越えた「祭り」です。今回の全体テーマは「部活」。参加者一人一人が部長で部員です。たとえば、釣り部、将棋部、軽音楽部(既にあり)といったモチーフで「部活動」を楽しんでください。みんなでワークショップをして提灯をつくり、夜間の一定の時間に「三津浜」を徘徊する提灯部など、一見わけのわからない、ユニークな「部」を作り上げ、自由に活動してもらえたらと思います(部費の設定・会計はそれぞれの「部活」にお任せの独立採算でお願いします)。

【展示について】
・56日間の全会期、三津浜地区の元商店や古民家などを使用します。
・現地に入り、会場を見てから制作〜展示をしていただくのが原則です。その他の方法についても相談承ります。
・展示方式は運営スタッフと相談していただき、場所など詳細を決定します。
・ イベント終了後は全での会場を現状復帰厳守とします(借りる前よりきれいにしてお返しする方針です)。

【会期中の滞在について】
・交通費は支給できませんが、宿泊施設はもれなく用意します(無料提供、住めば都程度の環境)。
・三津浜という小さな港町での共同生活・滞在となります。夏場ですので過ごしやすいですが、人数分の布団が確保できません。個人のやすらぎが必要な方は夏用の寝具や寝袋をご持参ください。
・食事は朝昼それぞれなりゆきで、夕食は作れる人が適宜調理する大家族方式となります(食費は人数割り、前回は一食約300円程、スタッフ学生無料)。外食も自由です。

【作品の販売について】。
・わくわく三津浜での販売掛け率は作家7割:運営側3割です。
・各会場での販売も参加者に担当していただきますが、運営スタッフがお手伝いします。
・会期終了後も作品を販売できる商店街、店舗、個人に仲介します。常時つながりを深め、販路を広げられるよう努めます。

【パフォーマンス、イベントについて】
・展示時間終了後の夜間、松山市内に移動し路上でのパフォーマンス実施が可能です(投げ 銭方式)。あ、これやりたいなと思ったことにチャレンジできる、ここはパラダイス(音 楽のボリューム調整、挨拶など各自ご配慮願います)。自由に提案してください。
・カフェ、バー、トークショーなども運営・実施可能です。

【陶芸家向け情報】
・会場近隣にガス窯があります。現地でのライブ焼成可能です(テスト済み。詰め具合にも よりますが、窯焚き1280℃まで6時間45分。5,000円程度のガス代負担で使用可)。
・10月15日(土)16日(日)、東京・大本山増上寺で開催される「第六回天祭一〇八」のプロモーション、キックオフイベントとして、天祭実行委員会ならびに、講談社「モーニング」にて隔号連載中、山田芳裕『へうげもの』より全面協力をいただいております。陶芸家諸氏はじめ、アーティストの皆様、原作のファンの方、これからファンになる方々もぜひご参戦をお願いします。

【参加方法】
日々成長型、きわめてナマモノのイベント形式につき、詳細はまだ決まっておりません。全体のフライヤー制作のため、参加希望者は6月15日(水)までに以下の内容をメールでお送りください。
事前連絡なしに無断で参加された場合は対応致しかねますのでご了承ください。
1.名前(ふりがな)、肩書き、制作拠点の住所、電話番号、メールアドレスをご記入ください。
2.会場確保のため、作品形態や詳細が決まっていたらお伝えください。現地到着後の検討でもOKです。
3.有料のパフォーマンス、ライブ、トークショー、ワークショップなど、実施したいイベントがある方は、日時の希望も添えてお申し出ください。
4.その他、こんな表現をしてみたい、こんな場所を使いたいといった要望がありましたら、気軽にお書き添えください。「部活」の提案も含めてよろしくお願いします。
5.滞在希望の方は、期間と人数をご記入ください(予定で結構です)。もれなく宿泊場所を確保します。
6.会場インフォメーションとして、参加者の表現ジャンルや内容が一目でわかる「選挙ポスター」的ビジュアルを制作予定です。できるだけ大きなデータで、作品やパフォーマンスの正面画像を添付してください。トリミングはこちらで行います。

上記6点を記入・添付の上、下記メールアドレスまで送信願います。

送付先:wakuwakumitsuhama2016@gmail.com
わくわく三津浜実行委員会宛て
6月15日(水)に第一回募集を締め切りますが、きわめてカジュアルな「アートフェス」につき、会期直前〜会期中の緊急参戦表明も大歓迎です。作品はごく少数しか出せないが、遊びに行きたい! など、軽い動機でも全くかまいません。
わくわく三津浜実行委員会
wakuwakumitsuhama2016@gmail.com
まで随時ご連絡ください。

【ご質問・お問い合わせ】
わくわく三津浜実行委員会
メールアドレス wakuwakumitsuhama2016@gmail.com
電話 090-1815-2228 (海野)
【宣伝用トレイラー】https://youtu.be/svTJy5DWL7I
【前回公式サイト】(更新中)http://mitsuhama.info/wakuwaku/

【参戦表明作家】(5月現在 順不同)
木下賢也(ダルブッカ ハングドラム奏者 鹿児島) 工藤冬里(音楽家 陶芸家 愛媛)遠藤一郎(未来美術家 日本) 豚星なつみ(象書家 大分) 中島宗津(茶人 愛媛)ユキハシトモヒコ(旅する服屋さんメイドイン 大分) 真利子哲也(映画監督 東京)木城香代(着物 愛媛) 町田紗記(絵描き 愛媛)神山恭昭(海岸芸術家協会副会長 愛媛) 佐々木陽平(アトリエココ 愛媛)中ムラサトコ(ボイスパフォーマー 愛媛)
DOC.KOYAMANTADO(未来世紀メキシコ 愛媛) 早崎雅巳(美術家 愛媛)三好直美(ダンサー 愛媛)
へうげものグループ:
〈激陶者集団へうげ十作〉
田村~(秋田) 山田浩之(滋賀) 小孫哲太郎(千葉) かのうたかお(京都)
苫米地正樹(三重) 前川多仁☆殿下(染織 兵庫)
松村宗亮(茶人 SHUHALLY 天祭一〇八実行委員会 神奈川) 谷田半休(茶人 給湯流茶道 東京)
〈BIZENBOYZ〉
銭本眞理 渡邊琢磨 木村英昭 吉川恵司 中本研之 馬場隆志 柴岡力(岡山)
〈+α〉
伊藤有一(愛媛) 城雅典(鹿児島) 菊池有桂(熊本)

【協力】
講談社モーニング編集部 明屋書店 ターナー色彩株式会社
楠見清(美術手帖元編集長 アートディレクター)
石橋圭吾(白白庵 アートディレクター 天祭一〇八実行委員会) 吉田龍雄(大本山増上寺 天祭一〇八実行委員会)入江初美 etc.
【後援】
松山市
【主催/制作】
わくわく三津浜実行委員会
【主宰者/実行委員長】
海野貴彦(画家 愛媛)https://www.facebook.com/kainotakahiko/

《「わくわく」とは?》
大分県別府市で開催された別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」の国内展「わくわく混浴アパートメント」から生まれたプロジェクト。
画家、書家、陶芸家、ミュージシャン、ダンサー、パフォーマーなど、様々なアーティストが集まり、現地で交流しながら展示や発表を行い、まち、建物、人々の魅力を発見。
その土地ならではのエネルギーに触発された新たな表現によって、アーティスト、地元の人たち、観客が共に「わくわく」することを目指す。
同時代に生きるアーティストが表現者としての意思を互いに共有し、日本中、世界中へと文化発信していくことを目的に、「アート」によって、全国各地の人と場をつなぐ。
そんな試みです。
全国各地で行われてきた「わくわく」は、今回の「三津浜」開催で通算18回目となります。
最大の意義は、アーティストが会期中そのまちに住み、地元の人たちと交流すること。
お年寄りには大変な力仕事を手助けできるかもしれない。
話し相手になれるかもしれない。
空き家や建物の維持に貢献できるかもしれない。
いろんなかたちで何か地元のお手伝いができないかと考えます。
たとえわずかな間でも、そこで「生活」することで、本来みんなが持っている心の豊かさを取り戻そう。
「アート」を日常から始めよう。
まずはそれぞれの原点に立ち返ろう。
アーティスト一人一人がその土地の魅力を発見し、点を線へ、さらに面へと広げていく。
各地により豊穣な文化が育まれるよう、「種まき」を続けたいと願っています。