木村邸

 私たちが街並み保存の活動を始めたきっかけとも言える古民家が三津の渡しからほど近い場所にあります。
通称「木村邸」。
地域の若者を中心としたボランティアが所有者から借受け、一般に公開されています。

 木村邸は明治14年築の町家です。
木村家はもともと廻船問屋でしたが、2代目当主・又三郎は、三津浜銀行の取締役、町議会議員を歴任するなど、地元の名士として活躍しました。
職業柄、最先端の情報をいち早く取り入れてきた木村家では、来客者に珈琲やオムライスなどの洋食をふるまい、西洋モダンの文化に触れられる社交場として、多くの人が出入りしていたようです。
良材を贅沢に使った日本建築の中に、蝙蝠のタイル張りのお風呂など、洋風の意匠も見られます。

 時は流れ、木村邸は築130年を超えました。建物の老朽化も進んでいます。
修繕費などをチャリティーコンサートやカフェの営業で募り、今年はトイレの改修が行われました。
第二・四土曜のカフェ営業日、あるいは催しの折にぜひ木村邸にお越しください。
心よりお待ちしております。

イベント情報など木村邸の最新情報は下記のwebサイトをご覧下さい。
http://www.kimuratei.com/

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